こんにちは!映画「シュガーラッシュ」の続編公開と聞いて早速見に行きました。はるです。
結論から言うと、今回も大満足の内容でした!ヴァネロペは相変わらずお転婆、ラルフは親友が出来てすっかり明るくなって、二人の関係がずっと続いているのを見て安心します。
Contents
前作「シュガーラッシュ」
そして前作「シュガーラッシュ」から早くも6年。「そんな前だったのか」と思うと同時に「もうそんな経ったのか」とも思います。
最初に聞いたときは「ディズニーがゲームをテーマにした映画を作る!」「ストリートファイターとかソニックとか、色んなゲームキャラも出てくる!」と知って興奮したのを覚えてます。
メインヒロインのヴァネロペも、ディズニーヒロインの中では1番ヒロインらしくない感じのところが好きで、ブルーレイも買うほどお気に入りの作品です。
さて、今度は続編という事で「オンライン」の世界を舞台にラルフとヴァネロペがどんな冒険に旅立ったのか。ネタバレ含めての感想です。
※完全にストーリーネタバレをしていますのでご注意ください!
9の内容まとめはネタバレにはなってないです(内容をふわっと書いてます)
避けられない「オンライン対応」
舞台は変わらず「リトワークさんのゲームセンター内」前作から6年の時を経ています。
だけれどもシュガーラッシュの筐体は4台から1台に減らされ、年間売り上げも200ドル足らず。他のゲームもバーチャコップやストリートファイター2シリーズ、フィックス・イットフェリックス等、レトロゲームがメイン。
ある日、Wi-Fiが設置され、必死に古いiMacでネットワーク設定をするリトワークさん。売り上げも鑑みるに、ネットワーク対応ゲーム導入も考えての事だと思います。
同じ日に、客の一人がシュガーラッシュの筐体ハンドルを壊してしまい、それがもうネットオークションでしか売られていない事をスマホで調べます。
今や、ゲームセンターのゲームも対面よりネット対戦、生活でもスマホで検索や通販が基本。「古き良き」だけでは色んな意味で残っていけない事を示唆しているのではないかとも思えます。
目まぐるしいインターネットの世界
ラルフはシュガーラッシュの筐体撤去を防ぎ、ヴァネロペや他のシュガーラッシュキャラが戻る場所を確保するために、ヴァネロペにネットの世界でハンドルを探してこようと提案。二人は早速、店内のWi-Fiからネットの世界へ旅立ちます。
Googleやamazon、楽天、facebook、twitterなどのリアル企業も登場。ネットサーフィンしている人間たちのアバターがこれでもかというくらいひしめきあっています。
PCやスマホで検索して、目的のサイトに行くまでの流れが観光地へ来たおのぼりさんの目線で描かれ、無限の世界を感じる演出になっています。
実際には一瞬でGoogleから目的地へ行ってしまうわけですが、旅していると考えるとちょっと楽しくなりますね。
オンラインレースゲームの世界へ
検索エンジンからE-Bayのオークション会場にたどり着き、ハンドルを落札するもお金がない二人。良くあるポップアップ広告の儲け話から、難易度が高く報酬の高いクエストでRMT(リアルマネートレード)でハンドル代を稼ごうと目論見ます。
そこでやってきたのはスローターレースという、近未来のやや退廃的な世界観をモチーフにしたレースゲームの世界。高レベルのNPCが所有する車を持ってこいというのがクエストです。
マッドマックスとグランドセフトオートを混ぜたような世界で、シュガーラッシュで繰り返されるレースに飽き飽きしていたヴァネロペは、新たなキャラ「シャンク」のドライビングテクニックと、完全に予想不可なレース展開に求めていた世界を感じます。
オフラインゲームで生まれたヴァネロペは、同じコースを同じように走るのに飽きてしまっていました。オンラインゲームでは毎回違う事が起こる。バグ持ちである自分から見てもどんなレース展開が起きるか分からない。レースコースすら決まっていない。
オンラインと言えば知らない人との交流、いつでも出来る対戦、自分のキャラを見てもらう事。ワクワクする事がたくさんあります。ヴァネロペも新しい世界でそれを感じたのでしょう。
BuzzTuberになってバズれ!
結局クエストは失敗したので、次の手段へと移ります。
シャンクがラルフの動画を撮ってBuzztubeという動画サイトへ投稿し、バカ受け間違いなしだからBuzztubeのトップ「イエス」に会って話を聞いてこいとの事。
Buzztubeサイトへ移動すると、早速ラルフの動画に山ほどの「イイネ!」が付いていて、イエスから40ドル程の収益が上がっていると伝えられます。
ラルフはシュガーラッシュのゲームを守る為ならどんな事でもしてお金を稼いでやると、様々な動画を凄まじい勢いで作り出します。
現実で言うYouTuberと同じですね。料理を作ったり、びっくり箱を開けたり、コラ動画を作ったり。それを30年以上前のゲームキャラが挑戦し、成功する。
誰にでもチャンスがあり、いつ始めても遅くない。今まさに動き出さないといけない。そんなメッセージがあるように思えます。
ヴァネロペの夢とラルフの夢
ラルフの夢は「変わらない毎日を過ごす事」ヴァネロペの夢は「新しい世界で毎日刺激を得る事」
二人の目指す先が違ってきてしまった為、行動が段々と噛み合わなくなってきます。
ラルフは「あんな恐ろしい世界なんかダメだ!」と頑なに言うのには、世界観への恐れだけでなく、親友を知らない世界に取られたくないという思いからが一番強いのだと思います。
動画投稿のコメントに「こんな動画つまんない、いらない」というネットに良くある「見てはいけない部分」を見て傷ついた直後なのもあるのでしょう。
ヴァネロペがスローターレースの世界で過ごすのをやめさせたいラルフは、バグウィルスを手に入れてちょっとだけゲームをつまらなくしようとしますが…
脆いもの
バグウィルスはスローターレースの世界に解き放たれ、バグコードをあちこちにばらまき、世界を滅茶苦茶にしてシステムダウンさせてしまいます。
ラルフが無理やりシャッターをこじ開けてヴァネロペを救うものの、ウィルスがラルフの仕業と知り激怒。更にヴァネロペの手作りヒーローペンダントを捨てられラルフは凄まじいショックを受けます。
その時、壊したシャッターからバグウィルスが現れ、ネット全体にバグったラルフをバラまきます。
ラルフの本質「壊す事」を実行するバグラルフはamazonも何もかもを「破壊」していきネットワーク全体をダウンさせていきます。
最新のセキュリティがあろうと、完全に新種のウイルスには対抗できない。原始的な力技での破壊(実際はウィルスですが)を見せられると、デジタルは最終的にはやはりアナログに勝てないのだなと思います。
ケーブルがちぎれたり電気が止まったりすれば動きませんからね。
そしてラストへ
最後にはウィルスは消滅し、ネットワークも無事復旧します。
そしてヴァネロペはスローターレースの世界へ。ラルフはリトワークさんのゲームセンターへ戻ります。
ヴァネロペは新しい変化ある毎日を。ラルフも「読書会」に入り、小さいけれど変化のある日常を作ろうとしています。
ラルフは前作では自分の人生に疑問を持っていました。この変わらない毎日を続けていても自分はいいのかと。
今作ではヴァネロペがそれを望みました。
ラルフは多分、どこかでヴァネロペが自分と同じことを考えていたのだと気付いていたと思います。それでもヴァネロペが新しい場所に行く事を拒んだのは、心配である事の他に、何より自分自身が親友を失うかもしれない寂しさからであると思います。
約30年、ゲームの悪役を続けて、自分の悩みが分かる友達は誰一人いなかった。シュガーラッシュのヴァネロペだけが、それを分かち合える友達だった。
それがなくなるかもしれないと思うと、たまらなかったのでしょう。
内容まとめ
「シュガーラッシュオンライン」の内容をざっくり書くと
- 変化を望む物語
- ネットの楽しさと怖さ、光と闇
- 知らない事は恐ろしい事
- 流行りすたりのスピード感
- 「夢」「やりたい事」が人を動かす行動原理
- ネットワークは良くも悪くも、人の心をそのまま映す
- オンラインゲームだけでなく、インターネット全体の話
- ヴァネロペもやっぱりお姫様
こんなところでしょうか(ほんとざっくりですがw)
途中で泣きかけるくらいハマりこんで見てましたが、必ず前作のシュガーラッシュを見てからご覧ください!
話自体は前作未視聴でもわかりますが、ラルフとヴァネロペの関係を理解してから見た方が心に響きます…!
それではまた!