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下町ロケットゴースト第4話感想。夢を叶えるのは社員の力(ネタバレあり)

さて、ゴースト編完結まで残り1話となった下町ロケット。帝国重工から宇宙開発ロケット事業の撤退を示唆され、別の事業展開を考え始めた佃。農耕トラクター用のトランスミッション開発という新たな道を探り当て、そのキーとなる会社「ギアゴースト」へのトランスミッション用バルブを提出し、大手の大森バルブとのコンペに勝利する。

しかし、ギアゴーストを目障りに思う業界大手のケーマシナリーは、佃製作所とも因縁のある顧問弁護士の中川を使い、特許侵害で15億を支払わないと訴訟を起こすという脅しをかけてくる。更に、元帝国重工社員の伊丹と島津を快く思わない帝国重工の一部は、その15億を肩代わりしようと買収しようとする佃製作所にまで監査を仕掛ける。

殿村の機転と殿村父の後押しがあり、監査を乗り切った佃製作所だが、今度はギアゴースト内部に情報漏洩させている内通者がいる可能性が高いという話が持ち上がる。

ロケット事業の先行きは分からない、新たなトランスミッション開発はいきなり頓挫するかもしれないピンチをどう乗り切るか…?といった所で展開する第4話。流れと感想を交えてお話ししたいと思います!

※以下ネタバレありなので注意!

 

 

ギアゴーストの中の裏切り者とは…?

事務所に島津が忘れていったバッグを届けにギアゴーストへ向かう神谷弁護士。ふと本棚に目をやると、法務関係の業界紙が1か月分だけ無いことに気づき、事務所へ戻って該当雑誌を調べてみることに。

その中の真実に気づき、伊丹と島津へ伝えようとするが、自社の社員に裏切り者がいるわけがないと憤慨して伊丹は帰ってしまう。神谷は島津へ封筒を渡し、必ず中を見て事実を確認してくれと依頼する。帰りのタクシーの中で、不安と恐れの入り混じった感情の中、出てきた一枚の記事とは…

なんとケーマシナリー側の顧問弁護士・中川とギアゴーストの顧問弁護士・末永が対談をしている内容の物だった!

過去に中川より、顧問を務める企業の情報を漏洩させれば「3億の報酬」を出そうと言われ、大金に目のくらんだ末永はまんまと誘いに乗ってしまったわけですね。法律の代弁者のような存在のクセして、二人ともとんでもない人間ですね。また、金の為に平気で会社単位の人間を裏切ってしまう…弁護士とかどうとか以前の問題です。コスずるく、自分の為なら邪魔なものはどんな手を使っても蹴落としてしまえ…下町ロケットの悪役のテンプレみたいな感じですね(笑)

ただ、そんな裏切りを知って伊丹は怒るどころかショックを感じてしまいます。帝国重工時代、会社の命令とはいえ、いくつもの下請けを切ってきた…そのしっぺ返しを今受けているのではないかと。彼は現在、父親と同じく社員を大事にし、将来まで安定させてあげたいという思いを抱きながらギアゴーストを動かしています。その分、自分が今まで切り捨ててしまった会社への申し訳ないという気持ちも強いのでしょう。会社は金もそうですが、何より人がいなくては成り立ちません。下請けを切り、帝国重工に切られたから、尚更に人をかけがえないものと考えているのでしょう。

そんな思いに駆られる中、切ってきた下請けの中の重田工業。その社長であった重田。今はエンジンメーカー・ダイダロスの社長となっており、ギアゴーストを傘下にしようと姿を現します。伊丹は誘いを断りますが、重田も末永、中川側の人間であることが明かされます。ギアゴーストはどうなってしまうのか…!

米農家とサラリーマンと技術者

佃製作所では訴訟に対する証拠集めとして、関係する論文を取り寄せ、一丸となって突破口となる論文を探しています。そんな中、経理部長の殿村は土日は新潟の実家へ帰り、水田を手入れする生活を繰り返します。

ある日、うっかり雑草を抜くことを忘れ、父親に咎められますが、悩みと疲れから「雑草くらいいいだろ!今年で終わりの田んぼだろ!」とつい怒鳴ってしまいます。それを父親に力なく「そうだな」と返され、余計にハっとなってしまう殿村。

反省して雑草をその日のうちに刈り取り、その姿を父親も嬉しそうに見つめます。東京と新潟を毎週往復して、サラリーマンの仕事と農家の仕事を続ける息子の姿に「この前の田んぼ貸し出しの話、聞かせてくれ」「もう十分やった。潮時だ」と決意を語ります。

今の佃製作所に努めている殿村は、銀行員時代の心の安定がなかった時とは違い、どこか安心しているように見える。どこか満足しているように見える。わざわざ東京からコメ農家の手伝いに来て泥んこになる社長の会社でよかったと。立派なサラリーマンで、元気で働いていることが恩返しだと。親子で久しぶりに想いを伝え合います。

その後に、田んぼへ向かって礼と拍手を繰り返す父。その姿を見て、田んぼを嬉しそうにいじりまわす父を思い返し涙する殿村。このまま、田んぼを終わらせたくはない、という思いなのか。

変わって、東京の佃の実家。論文を探す佃を見ながら、帝国重工が打ち上げたロケットを見て帝国重工への入社を決意したのに、ロケット開発が無くなったら私はどうしたらいいのだろうとこぼす利菜。佃は挫折はしたけど諦めなかったから夢だったロケットを飛ばすことが出来た。目先の利益のために今までの技術は捨てられるわけはない。今のお前は立派な技術者だと娘を励まし、娘も父を尊敬する技術者で研究者だと伝えます。

今は目の前の事をやれば、結果は後でついてくると、娘(と自分自身にも)に話す佃。こちらでも親子がお互いに伝えあって、サラリーマン・技術者という立場の中で出来ることを最大限にやろうと決意を固めます。

その後、殿村は佃に退社の決意を話します。佃製作所に入って、夢と社員と技術を信じて前に進む佃を見てきた。モノづくりの楽しさを知ることで、親父の米作りにかける情熱が分かったと。そして社長は夢に愛されている。だからそのまま突き進んでほしい。

佃はあの時に殿村がいなければ今の佃製作所はなかった、トノは佃製作所の恩人だ。だから今度は俺に背中を押させてほしいと、殿村がコメ農家を継ぐ方に後押しをします。「トノ…よく決めたな。よく決めたな、トノ!」と決断してくれた事への感謝と賛辞。お互いに泣きながら別れる二人。サラリーマン生活への決別。大変な中でも綺麗に、気持ちよく終えることが出来る関係。羨ましく思います。

裁判の行方は

そして、裁判に使える証拠が見つかるが、他に揃えるべき証拠があると言う神谷。負ける勝負はせず、勝つ勝負を行う。だから引き受けた---

しかし、次週にて更なる裏切りがあるのか!?という予告で第4話幕引きでした。

実際に会社に所属して働いている身としては、毎回毎回突き刺さる展開とセリフ、感情があり、夢中になって見てしまいます。記事も夢中になって思い返しながら書いておりました(笑)

次回にてゴースト編が完結し、ヤタガラス編へと移行していくようです。ハラハラさせながらも、1期、ガウディ計画と佃製作所は勝利を収めてきましたが今回は…?

早くも日曜日が待ちきれません!


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